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    (写真左から)1.セミナーのワイン。贅沢。
    2.いわゆるこれが『プロフェッツ・ロック(預言者の岩)』アップ写真。猿の腰掛のようなくぼみがありますが、ここに預言者が座ったのかしら?と当時は思いました。プロフェッツ・ロックに訪問したのは少し前の確か2009年だったと思いますが、ベンディゴの畑はシストと呼ばれる薄い石の層が何層も重なったような岩がゴロゴロと転がる山へとどんどん上った先にありました。標高は320〜383mの急斜面だとか。真冬の訪問でしたから余計に野ウサギがぴょんぴょん飛び跳ねる灰色の風景は荒野に見えます。
    3.ホームヴィンヤードの土壌。灰色のゴロゴロした石ころ(石英やシスト)がまざった土壌の下には石灰岩が。
    4.当店扱いのプロフェッツロックのワインたち。特別キュベたちもありますよ。(写真準備中)

    ※販売中の商品をアップしました。
    ※アンティポード6本再入荷できました(→こちらもすべて完売いたしました。)


    この日はセントラル・オタゴのワイナリー、プロフェッツロックの醸造家、ポール・プジョル氏による特別セミナーに参加する機会をいただきました。ポール・プジョルさんの対談役はワインジャーナリストの山本昭彦さんでした。

    プロフェッツロックはここ数年ちょっと世界のニュージーランドワインに関わる人々の中で話題になっていました。

    と、いいますのは、ワインラバーなら誰もが知っているブルゴーニュのトップ・ドメーヌ、Domaine Comte Georges de Vogueの現役の醸造長フランソワ・ミエさんがこのワイナリーの特別キュベを手掛けたからです。

    オレゴンをはじめ、ニューワールドへのフランスの生産者たちの進出のニュースはその都度、新しいワインの世界を見せてくれそうな気がして興奮させられてきましたが、実際に、オタゴでのミエさん父子の目撃情報というか、噂を耳にするのは、本当に身近なところで何かが始まっているような何だかふわふわした気分にさせられました。

    ワインの歴史がまだ浅いニュージーランド。多くの他国の先人たちが長い時代をかけて培った知恵や経験を新たに習得しながら、最新鋭から非常に古典的なアプローチでワイン造りができるというメリットがあります。
    ニュージーランドの醸造家たちには季節が真逆の北半球のトップワイナリーへ修行へとオフシーズンの時に向かう人も少なくありません。

    例えば、リッポンの2代目ニック・ミルズさんは、長野五輪の時にスキーの選手に選ばれかけた際に足を骨折。五輪は諦めフランスに行きドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティで働いた経験をお持ちで、現地でもとても良い関係を人々と築いていたご様子。たくさんの素敵なブルゴーニュの生産者たちとの日々の写真を彼の事務所で見せてもらったことがあります。そんな人間関係が今も続き、ブルゴーニュの生産者たちが彼の元を訪問し、結果オタゴの他の生産者たちを巻き込んだ交流や意見交換へと発展しています。

    他にも例えば、カルフォルニアのリトライのアメリカ人ビッグネーム、テッド・レモンさんはやはりブルゴーニュでも素晴らしい地位を築きましたが、オタゴのワイナリー、バーン・コテージのワイン造りに携わっておりオタゴの生産者たちととても仲良しだそうです。そして、彼の紹介により、英語圏の奥様がいて語学の問題が少ないフランスのデュジャックでワイン造りを経験してきた若手・中堅生産者たちが、聞けばあちらにもこちらにも。私たちが輸入しているバノックバーンのドクターズ・フラットのスティーヴ・デイヴィスさんもその一人です。

    例を挙げればまだまだ出てくるでしょうが、ニュージーランドのワインは様々な面で私たちがお店を開いた10年前とは全く違う展望を見せながら発展しています。このようないわゆる旧世界と言われた生産者たちとの意見交換や交わりの蓄積がそれぞれどんな風にワインとなって現れてくるのか、これも楽しみです。



    さてさて、ようやく話はセミナーに戻りますが、プロフェッツロックのこのフランソワ・ミエさんの特別キュベのこと。

    世界中からこのワインへの問い合わせが殺到しディストリビューターたちはその割り振りに頭を悩ませました。(ちなみに日本へは204本やってきたそうです。)

    その名も Cuvée Aux Antipodes(キュヴェ・オー・アンティポード)。


    1999年に設立されたプロフェッツ・ロックは栽培・醸造は醸造長のポール・プジョルさんを含め4人で行われています。私たちが訪れた2009年の時にワイナリーを案内してくださったオーナーさんは、その直後に別の方に売却したはずですがワインメーカーはそのまま残れたと聞いた気がします。

    ニュージーランド人のプジョルさんのお父様はフランス人。キャリアの始まりはマルボロ、そして、その後はサンセールのHenri Bourgeoisへ、アルザスのMaison Kuentz-Basでは外国人初の醸造家となりました。このとき若干28歳。そしてこの年齢で1920年代に植えられたグランクリュの畑を手掛けることが出来たのは大変良い経験だったようです。

    その後オレゴンで素晴らしい評価を立て続けにとるワインを造り、2005年プロフェッツロックへ。醸造長を務める傍ら2006年オレゴンへコンサルタントとして招かれ、、2009年にはブルゴーニュのDomaine Comte Georges de Vogueへ。そこで醸造長のフランソワ・ミエさんと出会い、親交を深めることとなります。


    もともとプロフェッツロックはこだわりの小規模生産者の部類に入ります。
    ワインは赤も白も収量を30-35hl/haの低収量に抑え、手作業にて造られています。

    昔からここの白ワインが好きでしたが、全房でゆっくりと6時間かけてプレスされ、苦味を取り込まないようにしているそうです。3,4か月かけて発酵を促し1年澱と一緒に熟成させてボトリングされます。

    ここで司会役の山本さんが「NZのピノ・グリはフレーヴァーを重要視しすぎると酸を失うという問題点があるが、どう捉えているか」という質問を投げかけましたが、プジョルさん曰くピノグリは気候や場所による差が大きい品種で、セントラル・オタゴは夜の気温の低さにより酸が失われないために長期熟成が可能だそうです。

    アルザスのような口当たりやアロマ、滑らかなテクスチャーを出すために、シュールりーを長く行い、ゆっくりと時間をかけてワインを熟成させます。更に、ボトリングしてから1年間セラーで寝かせてから出荷←これ、実際一般的なニュージーランド白ワインより出荷が大分遅いです。


    さて、赤ワイン、すなわちピノ・ノワールですが、100%除梗。ピジャージュは発酵期間中全体で1回(一日一回じゃないです)で極力手を加えない。抽出しすぎて「ビッグ」なワインになるのを嫌っています。特にオタゴは紫外線が強いので果皮が厚くなりがちですので色素を抽出しすぎないように注意するとのこと。

    ちなみにミエさんがオタゴにやってきてプジョルさんとプロフェッツロックのワインをつくると決まった際、ブルゴーニュのミエさんが普段使用しているマシーン類を予めプロフェッツロックで全て購入したそうです。そしてミエさん本人がブルゴーニュで普段行っているスタイルで(違うのは意思決定の細かいタイミングくらい)ワインを造れるようにしました。ブルゴーニュで「帝王」のような存在のミエさん自らピジャージュも行い、これは単なるコンサルティングや名義貸しのようなワインではないと強調!

    さて、このアンティポード、入荷しました。

    2月にニュージーランドで開催されたピノ・カンファレンスでも数あるニュージーワインの中で「Very Different!」と話題になったワインです。

    通常のヴォギュエのワインは10年20年を経過してからその真価を発揮しはじめるワインですがこちらはファーストヴィンテージで正確にはわからないそうですが、10年以上はきれいに熟成していくだろうとお話ししておりました。

    ニュージーランドワインの中では高価な方ですが、貴重なファーストヴィンテージです。
    宜しかったらいかがでしょうか?

    もちろん通常のワインもおすすめですよ。