• 当店で現在販売中のリザーヴ・ワイン(税別)
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    (写真左から)1.エドワードさん。初対面や根津でのイベント時からずいぶんとお久しぶりでお会いすることができました。
    2.オペラシリーズのワインたち。そのままオペラが始まりだしそう?!
    3.ペガサスベイのレストランやテイスティングバー、中庭などなど。御母上のクリスティーンさんも時々中庭にいらっしゃって自慢の植物の世話をしています。中庭のすり鉢状の場所ではナイトクラブなどでも人気のミュージシャンのライブやオペラが開催され、お客さんは芝生の上でワインを飲みながら楽しみます。


    この日は東京駅Kitte丸の内の中にあるアルカナ東京さんで行われたペガサス・ベイのセミナーに参加させていただく機会をいただきました。ペガサス・ベイのマーケティングを請け負っているドナルドソン兄弟の次男、エドワードさんが来日中で、彼らのワインについてお話し下さいました。

    ペガサス・ベイはニュージーランド南島のクライストチャーチ空港から車で(道に迷わず飛ばせば!)20〜30分程のところにある家族経営ワイナリーです。80年代にワイパラヴァレーの畑を購入した精神科医のアイヴァン・ドナルドソン氏がオペラ好きで知られる奥様クリスティーンさんと設立したワイナリーです。ヒュー・ジョンソン氏のワイン本を読んで興味がわいたのきっかけだとか。現在は4人の息子さんと一緒にそれぞれの得意な仕事を請け負いながら運営しています。

    このエリアは太平洋から吹き込む冷たい風を東側に連なる丘陵が遮り、西には南アルプスが横たわり、北西からの温かい風を谷間に吹き込みます。昼と夜の寒暖差が激しく乾燥した秋は長く続きます。

    そしてノースワイパラは、開花時期には天気が不安定なことが多く、自然にブドウの収量が落ちるといわれていますが、逆に果実の成熟期である秋はとても天候に恵まれることが多いのも品質が高い理由と言われています。

    設立当時にブドウが植えられた20ヘクタールの自社畑は、現在もその規模をほとんど変えずにブドウが育てられているそうです。品質を保つため、そして経済的にも今の規模で十分だとか。その内訳は主にピノ・ノワールとリースリングが3分の一ずつ。残りがその他といったところ。このブドウはペガサスベイのリザーヴレンジのワイン、別名オペラシリーズとも呼ばれるオペラに関する名前がついたワインたちになります。

    自社畑はシストや小石、石灰が主な土壌で、ワイパラと言えば「石灰!」とか「石灰粘土質!」とか特徴として挙げられるのが常ですが、ノースワイパラのような冬は雪もちらつく冷涼地では熱を保存してくれる「小石」の存在は大きい様子。

    特にこの地方のリースリングは美味しいものが多く、ペガサスベイも全部で5種類のリースリングをリリース。

    お話しの中でフィロキセラ禍についても触れられていましたが、エドワードさん曰くワイパラは恐らく唯一まだフィロキセラの害が無い地方だと言っていました。80年代に自根で植えられた自社畑の畑は生産性の面ではこの虫の害から守るために接木したものより低いようですが、品質そのものは納得のいくもののようです。

    そう、フィロキセラ、ブドウの根っこに寄生してブドウを腐らせてしまう虫ですが、けっこう前にもオタゴでも「うちの山の向こうまでやってきたんだよ、いまこの辺のブドウは接木している最中だよ」などと生産者さんらに聞いたり、ニュースなどでもニュージーランド国内の他地域での確認が報道されたりしています。ちなみに大きな区分では同じワイパラ地方の生産者として名の挙がるピラミッドバレーも自根ですが、彼らの畑は広大な彼らの敷地の中にぽつん、ぽつんとあります。同ワイナリーのマイク・ウィールジング氏曰く、ある程度周辺の畑と離れたところにある畑はフィロキセラの害を受けないだろうと随分前に聞いたことがあります。


    少し話が逸れましたが、今やペガサス・ベイはニュージーランドのトップワイナリーの一つとして間違いなく名前があげられるところ。ニュージーランドの似た哲学や理念をもったパイオニア的なワイナリーが12家族でつくるFamily of Twelveのひとつでもあるドナルドソン一家(他にアタ・ランギやクメウ・リヴァー、ミルトンやフェルトンロード、ノイドルフなどなど)。

    といっても、このワイナリーは抜群の知名度の高さに反してとても敷居が低いというか、誰もが利用できるレストラン(といっても過去5年連続して国内最高のワイナリーレストランに輝いています)やテイスティングができるセラードアがありいつも観光客の人たちがのんびりとくつろいでいますので、クライストチャーチに行く機会があれば、皆さんにおすすめ。私共も現地で家族のメンバーと合流するときなどにランチに利用させていただいたことも何度か。


    さて、この日エドワードさんのお話やアルカナ東京さんの御料理と共にサーヴしていただいたワインは以下の通り。

    リザーヴシリーズは新しいヴィンテージと少し熟成したバックヴィンテージを同時に比較しました。
    熟成したワインはタンニンが柔らかくなります。酸はエドワードさんは変わらないと感じていて熟成と共に果実やタンニンが柔らかくなるので酸が強く感じるようになるのかもしれない、とのこと。

    こちらのリザーヴシリーズ、他のラインナップを含め一部ですが少しだけ当店(及び当ページ)でも扱っていますのでご興味ありましたらお早目にどうぞ。

    ワイン名下のメモはこの日アルカナ東京さんで供されたお食事とのマリアージュ。ご自宅でのご参考までにいかが?

    Pegasus Bay BEL CANTO Dry Riesling 2008, 2014

    ※アルカナ東京さんではたいら貝のお料理と一緒に。
    福井のゆずで少し刺激を。生ハムでクリスピーに。へしこが添えられていました。

    Pegasus Bay VIRTUOSO Chardonnay 2006, 2013

    ※フォアグラ、ヒラメ、モリーユ、仏産ホワイトアスパラにシーアスパラをぱらぱらとアクセントに。少しクリーミーなソースで肉と魚のバランスを。

    Pegasus Bay PRIMA DONNA Pinot Noir 2006,2011
    ※国産牛ほほ肉のドーヴ(南仏の煮込み)はソースにシェフが過去のNZ訪問時に購入しとっておいたプリマ・ドンナそのものを使用。フェンネル、ローズマリー、オリーヴなど、ワインの要素を加えます。

    Pegasus Bay ENCORE Noble Riesling 2008,2014 (375ml)
    ※クリームブリュレやエキゾチックなフルーツのソルベと。


    店内にペガサスベイのニュースレターを置いておきます。
    精神科医であり現在ブドウ栽培に携わるエドワードさんの御父上アイヴァンさんの文章が掲載されています。とても美しい英語らしい英語だそうです。お手に取ってみてくださいね。